インピーダンス・マッチング

電気信号、特に電気エネルギーを伝える際には適切な接続をおこなわなければなりません。  
電力効率を高めるためのインピーダンス・マッチング
最初にバッテリに抵抗負荷を接続した場合を考えます。
図1のように電圧E、内部抵抗 のバッテリに抵抗を接続すると流れる電流は

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になります。

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図1 消費電力最大の条件を求める
 
ここで負荷抵抗と内部抵抗の比率、 を変えた場合に負荷抵抗で消費される電力を図2に示します。
図2より、つまりの場合に最大消費電力が得られます。

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図2 内部抵抗、負荷抵抗と消費電力の関係
 
もっともバッテリのように内部抵抗が極めて低い場合、過度な電流が流れないよう、電流制限のための保護回路があるのが普通です。
 
反射を防ぎ、波形品質を保つためのインピーダンス・マッチング
次に電気波形の伝送について考えます。
一般的に異なる物質が接している場合、伝わって来た波がそのまま通過することはありません。
図3は空気中の光が水に入射する様子です。一部は通過し、一部は反射します。

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 図3 光の通過波と反射波
 
電気信号の場合、電線を波として進む速度は光速(30万km/秒)の約66%になります。
1mの伝送路を進むのに約5nsかかります。
(電子の動きは極めて遅く、高速で伝わるのは電場の変化する波です)
 
計測器で多用される出力インピーダンス 50Ωの信号源と接続される特性インピーダンス50Ωの同軸ケーブルを考えます。
図4の様に信号源の出力インピーダンス、同軸線路のインピーダンスが伴に50Ωなのでインピーダンス・マッチングは取れています。
ここで信号源の出力端子から右に見たインピーダンスは50Ωになり、それゆえ出力端子に現れる信号の振幅は半分になります。
ここでは同時ケーブルの遠端(右側)には何も接続されていない、解放状態です。
このため同軸ケーブルの右端に信号が達した瞬間に全反射が起こり、信号振幅は2倍になります。
全反射した信号は信号源側に戻り信号源に吸収されます。
ファンクション・ジェネレータなどで出力電圧の条件として「解放」とあるのがこの条件です。
この接続では信号源側でのみインピーダンス・マッチングを行っており、この手法をバック・ターミネーションと呼びます。
 
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図4 解放遠端における反射
 
図5は全てのインピーダンスが整合された(インピーダンス・マッチング)が取れている)状態です。
遠端には負荷50Ωが接続されており、反射は起こらず、すべてのエネルギーは負荷にて消費されます。

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図5 すべてマッチングが取れた場合
 
(続く)